EXPOいくのヒートアッププロジェクトマンスリーヒートアップ企画者に聞く~第3回『銭湯ヨガ』ヨガインストラクターの廣岡真由美さん~


万博をきっかけに、まちの熱量をあげる『EXPOいくのヒートアッププロジェクト』。
今年は『マンスリーヒートアップ100』として9月15日~10月20日の1ヶ月間、生野区各地で、生野区を盛り上げたい人たちによる様々なプログラムが開催された。そのプログラムの企画者に、どうしてこの企画を立ち上げたのか、また良かったことや苦労したことなどをインタビューする企画『マンスリーヒートアップ企画者に聞く』。第3回は地域の銭湯でヨガをするという企画を立ち上げた廣岡 真由美さん
〜「生野区の銭湯とヨガが手を取り合い、地域活性化の一歩を踏み出す」〜

『銭湯ヨガ』誕生の瞬間
『No.81 銭湯ヨガ』を企画したのは生野区でヨガインストラクターとして活動されている廣岡 真由美さんだ。 生野区に引っ越してきて10年。

お子さんが地域外の学校に通っていたので地域の方と触れ合ったり何か一緒にしたりする機会がなかったと言う。 生野区でもヨガインストラクターはしていたけれども、もっと地域の人と関わってまちを盛り上げたいと思っていたところに『マンスリーヒートアップ100』の話を聞いて、その可能性に心を動かされる。そして、教恩寺で行われた『マンスリーヒートアップサポートミーティング』に参加した。
そのミーティングには廣岡さんと同じようこのプロジェクトに興味のある多種多様な業種の人たちが集まっていた。そして参加者同士で話が進む中、生野区には24か所の銭湯があることを知っていたある参加者から「銭湯とヨガを掛け合わせたら何かできるんちゃう?」というアイデアが出た。その言葉で場の空気が一気に熱を帯びる。ちょうどその場には「気軽に銭湯に足を運んでほしい」という想いを持った矢柄温泉のオーナーも参加しており、「ヨガで健康寿命をあげたり、何か地域の方に貢献できないか」という廣岡さんの想いがぴたっと合致。「よし、やろかー」と生野区の銭湯とヨガが手を取り合い、新たな地域活性のプロジェクトが動き出した。

計4回の開催 喜びの声が多数上がる
期間中に矢柄温泉で2回、えびす湯で2回の計4回「銭湯ヨガ」が開催された。

そのイベント時の様子を聞いてみた。浴場内は暖房とは異なり、湯気で温まる空間。これが、体をほぐし、汗をかきやすくし、デトックス効果も抜群だ。 参加者からは「たくさん汗をかいたところにぱっと入浴できるから、爽快感があった」、「普段より汗をかけた」などの声が続々と寄せられた。
客層としては、女性のほか銭湯に通う常連や家族連れ、外国人と多種多様で、生野区ならではの活気にあふれていた。 やってみて分かったこと、困ったことの一つとして浴室内ではお湯の流れる音や声が反響するので声が届きにくいという問題があったのだが 、その話を聞いた矢柄温泉のオーナー夫妻から、後日「これで解消ですね!」とヘッドセットマイクをプレゼントされ何回か銭湯ヨガに通う参加者さんからも『なんか今日は声がよく聞こえる!』と問題はあっという間に解決。宣伝は、地域の銭湯や近隣の店舗にチラシを掲示し、Instagramを使ったSNSでの募集を行った。集客に困ることは一切なく、地域との協力とSNSの力で、参加者がしっかり集まった。
銭湯ヨガで地域を熱く!廣岡さんが描く未来とその想い
そうして4回とも好評に終わった銭湯ヨガ。 今後の展開について廣岡さんに聞いてみた 。

「参加者からもう少しヨガの時間が長くてもいいという意見を参考にして、次回からはヨガの時間を15分延長する予定です。料金は少し上がりますが、銭湯代込みで考えると、通常のヨガよりお得感があります。そして初回はマットも無料で貸し出しているので、手ぶらで気軽に参加できます」と参加者の要望にしっかりと応える姿勢を見せた。
また、「銭湯ヨガでは、運動してから入浴でリラックスし、その後ランチに行くという楽しみ方ができます。銭湯やヨガを楽しむだけでなく、デートコースにも取り入れられるかもしれません。さらに、矢柄温泉には子どもが遊べるキッズスペースもあり、ファミリーで参加して子どもたちが銭湯に触れる貴重な機会にもなります。参加者にとって特別な時間として利用してもらえたら嬉しいですね」と語った。
未来は大きく 広がる。「銭湯でヨガができるなんて、なかなかない機会。こうしてご縁を繋いでもらえたことに感謝しています。これからも継続できるように頑張ります。」そう語る廣岡さん自身も、このイベントを通じて変化を感じていた。銭湯に通うようになり、イベント後には参加者と交流し、地域の情報交換をする機会が増えた。そして、地域からも「参加してみたい」という声が届くようになり、銭湯の新たな可能性を実感する。『お風呂』としての銭湯の魅力を伝えるだけではなく、『地域憩いの場』として、そして『人がつながる場』として銭湯の価値をもっと広げていきたいという想いが芽生え、今後はより多くの人に届けるために、ポスティング活動にも力を入れていくという。
最後に一番印象的だった廣岡さんの言葉を共有したい。
「銭湯ヨガから銭湯を盛り上げて、生野区を盛り上げて、大阪を盛り上げて、全国を盛り上げて!そんな発信源になれたら最高ですね」
そう語る廣岡さんの活き活きとした言葉と表情から、『マンスリーヒートアップ100』の目指していた目的が確かに達成されたことを実感する。銭湯ヨガは今後も継続される。
心も体も温まるこの特別な体験に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。



